このブログは、実際に菓子店を経営している私、新富哲郎がおつきあいがあったり、ご紹介いただいたシェフや菓子職人の方にインタビューして
どんなきっかけで、お菓子の道に進んだのか?どういう苦労があったっか、
喜びは何か、オススメは?
今後どのように進めていきたいか?などお伝えする内容になっています。
北九州のクラフトチョコ【チョコロンブス】さんとは
チョコロンブスさんは福岡県は北九州市でカカオ豆からチョコレートを作る
クラフトチョコ(ビーントゥバー)という言われるチョコレートの製造販売
並びにカフェを併設しているクラフトチョコのお店です。
クラフトチョコ(ビーントゥバー)との出会い
もともと企業さんへのバルーンの販売や
バルーンアートのディスプレイを本業にされていた得居(とくい)さん
どういうきっかけでクラフトチョコ(ビーントゥバー)の世界と出会ったのか聞いてみました
お話では
2018年2月、移動中の飛行機の内、機内誌にクラフトチョコのことが
そこで、機内ビデオに釘付けに「東京で一人で作っている?女性でも作れるの?」
「カカオ豆からつくれるの?」動画を何回も再生して釘付けに
なんとなく作り方がわかったから作ってみよう!(この辺りが私的にはすごいと思いますが)
すると「むっちゃ美味いじゃん!」と我ながら驚き喜んだそうです。
当時を振り返ると、
口当たりはざらざらだけど、ちゃんと固まったので
お花見に誘われていたので、そこに持って行ってみたら
そうするとそこでも「美味しい、美味しい」と高評価でホクホク
ただ、この時は気温などの条件がたまたま良く、うまくいっただけで
その後気温が上がる時期にになると失敗が続き、やはり簡単にはいかないことを痛感したそうです。
※次に出てくるテンパリングとはチョコレートを溶かし固める際に、チョコレート内のカカオバターを分解し安定した細かい粒子に再結晶させて融点を同じにするための温度調整のことをいいます。
クラフトチョコ【チョコロンブス】恩師との出会いから仕事へ
テンパリングがうまくいかず、どこか学べるところはないか探していた中で
飛行機の中で出会った「ショコル」の女性オーナーと佐藤先生(チョコの大家)のコラボセミナーがあると知り
「これは行かねば」ということで参加
そこで何がよかったかというと、石臼でカカオを引くことでチョコレートになるのがとにかく楽しかった!!とのこと
特に石臼を引いて、そこから蕎麦なら蕎麦粉が、お茶なら抹茶の粉末が出てくるところ
カカオの場合は、トロンとチョコが流れ出ることの面白さ、エモい感じが
得居さんのハートをつかんで話さなかったとのことです。
学んだ技術を使って、ワークショップを開催するととろ~んとチョコが流れてくるところをワークショップに参加された方に
舐めてもうらうと「うぇっ、まずい」となってもらうのが
なんとも嬉しいようでした(カカオ挽いただけでは、甘みついてないですからね 笑)
ですので、クラフトチョコの販売というより
バルーンのお客さんにワークショップで石臼を引く楽しさ
そこから生まれる楽しさを伝えていきたいと思われていたそうです。
クラフトチョコ(ビーントゥバー)というチョコレートの楽しみ
それと同時に、出張に出かけた際はビーントゥバー、クラフトチョコと看板を掲げている
お店に行き、チョコレートもブランドによって個性的であると感じ
産地による味わいの違い、フルーティーさにもおどろき、ドンドンとチョコレートの魅力にはまって行ったそうです。
そうしているうちに、ワークショップで石臼をひく楽しさを体験してもらいたいという
思いから、自分で作ったチョコレートを食べてもらいたいという気持ちの変化が出てきてついに販売へ!
クラフトチョコ(ビーントゥバー)の販売へ
先ずは、バルーンのためにお借りしていた場所で保健所の審査を通り
ネットショップで販売していたところ
「北九州市(若松地区)で開催されているマルシェから出店要請が来て、
そのマルシェは結構出店者を選ぶので、なかなか分かってるわね(笑)
と思いつつ出店することにしたんですよ。
ところが、その出店とちょーど『ガーナ行き』と重なってしまって、
スタッフのWさんには一枚百円で売ってる板チョコがあるところ
一枚千円を超えるチョコだったので売れないだろうから
『先ずは試食をして良さを知ってもらって』とだけ伝えて私はガーナに飛んだんですよ。
そしたら連絡が入ったのは、商品売り切れで大盛況
お客さんの層も良かったのかな~と思って、そうこうしているうちに、他のマルシェからも
出店のお声掛けいただいて、そこは色々な業種の方が出店しているので、以前のようには
行かないだろうと思っていたら、そこでも売れるわけですよ、そうたらもう本気モード!
百貨店からはお声がかかるし、ワークショップから販売がいけるなーと思いました!
なにより『美味しい』と言われると
『でしょう~』というあの時が至福の時間ですから(笑」
コロナ禍で北九州にクラフトチョコ【チョコロンブス】の実店舗開店
=コロナ禍で開店=
コロナ禍で開店するにあたっては、相当に悩まれたそうです。
一つはバルーン事業がコロナ禍にあって売り上げが9割減、続けるほどに
赤字が続いたそうです。そのこともありとにかく事業転換を図られていたこともありますが
それならネットでの販売を頑張ればいいかというと
実はその奥に得居さんの秘められた想いがあったのです。
それは、とにかくカカオ豆のできている状況を確かめたい得居さん
いい豆作ってくれてありがとうという気持ちでメキシコ、ガーナに飛ばれたそうです。
ところが、そこで現地の人に言われたのは
「皆さんがカカオ豆を買ってくださることで子供たちが100%学校に行けています」
ということを伝えられて、いやいやほんとこっちとしてはいい豆作ってくれて
ありがとうの気持ちだけだったのに、このことはやっぱりネットだけでなく
店舗でリアルに伝えていく必要があったと話されます。
そうしてリアルの店舗を構え
製造を任せらられる工房長の頑張りもあり、現在はパティシエやカフェのオーナーからも
作り方を尋ねられるまでになってこられているとのこと
北九州クラフトチョコ【チョコロンブス】ショップデータ
〒808-0139 福岡県北九州市若松区小敷ひびきの2丁目2−10
営業時間
月曜日製造日
火曜日定休日
水曜日製造日
木曜日12:00〜17:00
金曜日12:00〜17:00
土曜日12:00〜17:00
日曜日12:00〜17:00バレンタインなどのハイシーズンの時は急なお休みなどもあるそうですので、お店に直接ご確認ください
連絡先093-742-5406
今回は紹介しきれていませんが
店舗ではコーヒーやチョコレートドリンクも楽しめるみたいです。
北九州クラフトチョコ【チョコロンブス】まとめ
偶然というか必然的にクラフトチョコ(ビーントゥバー)と出会った得居さん
最初に作ったチョコがテンパリングもせずにたまたま固まったのは
得居さんにとって大きかったのではないかと私的には感じます
最初でもし固まらなかったら、ビーントゥバー(クラフトチョコ)の方には
進まなかったかもしれないですね
始めた当初は夜な夜なカカオ豆の皮を手で剥いて
「ここまで終わらないと、寝れない」という心意気でされていたそうです。
今では、機械を導入されてその仕事からは解放されているようですが
その分、ピッキング(悪い豆を取り除く作業)に力を入れれれているそうです。
バルーンからクラフトチョコ(ビーントゥバー)に取り扱う品物は変わっても
得居さんのモットーは「びっくり笑顔を創る」こと
今後の活躍がますます楽しみです
また、お時間いただいて
産地や今後の商品展開のことについてもお話いただけたらと思っています。
得居さん、ありがとうございました!
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