今回は長崎県壱岐のケーキ店「パティスリーカプリチオ」さんの松原さんにお話をお伺いしました。
地元のお客さんを中心にショートケーキ、誕生日ケーキはもちろん、焼きドーナツや特注のケーキにも対応している開店8年目の新しいお店です。
ご紹介いただいたのは、以前インタヴューにお応えいただいた熊本の人気ケーキ店「乳菓子屋」のオーナー佐藤さん
修行先が同じで、一緒に働いたことはなかったものの
乳菓子屋の佐藤さんが独立するに当たって、修行先のオーナーに相談されていた時に面識ができ、その紹介となっています。
壱岐のケーキ屋「パティスリーカプリチオ」さん開店ストーリー
オーナーの松原さんは元々が壱岐の出身で地元の高校卒業後
大阪の専門学校 、その専門学校のフランス校 、その後、関西関東のパティスリーで
経験をか重ねたあと、福岡へ。
福岡ではイタリアンデザートを扱うお店で、店長も勤め上げられるほど
技術、接客ともに頑張っていらっしゃったそうです。
ただ、残念なことにそのお店では、イタリアンということでバラエティさが豊富でないことから
なかなか、お客さんからの支持を集められないと感じ
その後は、福岡でもシュークリーム、デコレーションケーキなど毎日のおやつから、特別な日を
彩るお菓子を提供している福岡の人気店「ストロベリーガーデン」さんに勤められることとなったそうです。
新富「元々、ご実家がお菓子屋さんとうわけではなさそうな感じがするんですが、いつぐらいからお菓子屋さんになりたいと」
松原さん「そうですね、元々お菓子屋ではなく、小さな頃からですね。スポンジを焼いたりクッキーの型抜きをしたりして、それをとても喜んでくれる親友がいたんです。」
新富「親の方の反対とかはなかったんですか?」
松原さん「親からは、もう少し他の世界を見てから、お菓子の世界に入っても遅くはないというふうには言われましたが、頑固だったんでしょうね、お菓子の世界にまっしぐらです」
新富「そうなんですね〜ちなみにカプリチオという店名はどういった意味があるんですか?」
松原さん「音楽の用語で奇想曲とか、楽しげ、気まぐれといった意味があるんです。それで中2の時には店名は『カプリチオ』で行こうと決めたいました!」
働いた先では、仕事量の多さに挫けそうになられたこともあったそうですが、中2の時には店名を決め、自分のお店を地元に実際に開店
しかも、現在着実にファンを増やしているとのことです。
(しかし、中2で店名まで考えているとは 驚きです!)
壱岐のケーキ屋「パティスリーカプリチオ」さんのオススメは
私、新富的にそのお店のオーナーさん、パティシエさんのオススメを3つ聞いてみようという
チョー個人的な関心ごとなんですが、今回も聞いてみました。
長崎県壱岐「パティスリーカプリチオ」さんのおすすめ第1位
タルトルージュ
オープン当初からの
こちらは、ちっちゃい頃から買いにきてくれる女の子が「タルトルージュがないとお菓子屋さんではない」と言わしめているとのこと
ルージュの中にはミックスベリー
フランボワーズ、いちご、さくらんぼ、ブルベリー、グロゼイユ、ブラックベリー、カシスをクレームダマンドと共に焼き込み
フランボワーズジャムを仕上げに
長崎県壱岐「パティスリーカプリチオ」さんのおすすめ第2位
ミルクレープ
前職で一番人気、バナナ、キウイ、いちごにカスタード
開店した時には絶対作っておこうと思われた一品だそうです。
通常は表面がアメ焼きなのですがカプリチオさんではアプリコットジャムで仕上げていますとのこと。
ご予約分はアメ焼きにも対応されるそうですよ!
長崎県壱岐「パティスリーカプリチオ」さんのおすすめ第3位
いちごのタルト
タルト生地にクレームダマンド(焼き物用アーモンドクリーム)
カスタードクリームそして、いちご、香りとツヤと味わいを加える
ラズベリージャムでフィニッシュ
とにかくファンが多い一品で3位に
壱岐のケーキ屋「パティスリーカプリチオ」さんの今後はやりたいことは
新富「こうして、インタビューさせていただく時に、ホームページやSNSなど、チェックするようにしているんですが、出ていた画像でオペラとかティグレなどの画像もあって、なかなか普通のお店でも出ていないお菓子が作られていて、ちょっと驚いたんですけど」
松原さん「壱岐の人口は2万8000人程度で、自分が作りたいものが全て受け入れられるわけでは無いんです。それでも、その中に自分のカラーを何%入れていけるか?フランス菓子の色を強めて行きたいですし、新しいものの提供もやった行きたい。出来ることなら、お店が港の近くで、島外からのお客様も寄られるのでカフェもやったみたいですね」
フランス菓子など、お店としての軸になることはなくても「カプリチオ」さんを通して
島という閉じられた環境の中でも口新しいものに触れて欲しいという思いがあり、そのことが食育に繋がったり、島を離れた子供達が「あ〜これカプリチオで食べた事がある」という風になっていけたらと語られていました。
※オペラ:コーヒーとチョコをベースにしたフランスの伝統的な一品
※ティグレ:フィナンシェ生地にチョコチップの見た目から
フランス語で「虎」を意味するティグレというお菓子の名前に
真ん中にはチョコガナッシュを絞っていて、カプリチオさんでは涼しいときの期間限定だそうです。
ちなみに新富大生堂の「黒伊佐リモーネ」はティグレからもヒントをえて出来上がった商品です。(何気にアピール 笑)
壱岐のケーキ屋「パティスリーカプリチオ」さん別注誕生日ケーキ
新富「それとは別に、くまの形のケーキがあったり、綺麗なデコレーションのケーキも目についたのですが」
松原さん「あ〜ポラリスですね」
新富「ポラリスとは?」
松原さん「ホッキョクグマをイメージしたクマカロンですね
木苺風味のチョコクリームと酸味のあるベリーでできてます。
これ、お客さんからのリクエストから生まれて、その後商品化されたんですけど、ウチ、そういったの多いんですよ」
新富「へ〜、マカロンなんですね、後細工物とかもお得意なんですか?」
松原さん「私は苦手なんですけど、得意なスタッフが入ってきてすっかり任せてます(笑」
新富「ほ〜素晴らしいですね。お客さんからの要望に答えつつ、形にすること、形にできるスタッフがいるって、さしずめお客さんはキーパートナーですね」
松原さん「そうですね、確かにお客さんはキーパートナーですね」
壱岐のケーキ屋「パティスリーカプリチオ」さんの営業時間、場所、定休日は?
パティスリーカプリチオ【patisserie capriccio】
定休日:毎週月曜日(祝日の際は火曜日)
営業時間:open am11:00 close pm19:30
〒811-5135
長崎県壱岐市郷ノ浦町郷ノ浦222−1✳︎駐車場完備✳︎
バス停からのアクセス
壱岐交通 市バス民病院連絡 三島丸発着所 徒歩2分(160m)
壱岐交通 馬立 徒歩3分(190m)
壱岐交通 海岸 徒歩3分(200m)
ご予約・お問い合わせはお電話にて
(オーダーメイドケーキのご予約は4日前まで)とのことです。
ちなみに、お店の目印しは
赤い屋根、いちごタルトの看板だそうです
壱岐のケーキ屋「パティスリーカプリチオ」さんまとめ
家族の「喜びの場」に自分たちの作ったものが登場するのが無いよりも嬉しいと語る松原さん
私(新富)として、経営的に素晴らしと思ったことは
独立するにあたって、前職の方の力添えももちろんですが、地元の商工会のかたと綿密なシュミレーションをされて開業に踏み切られたとのことで
その後も商工会の方がとと良い関係を続けられていることは
ただ単に、お店を持ちたいという『夢』で終わらせるのではなく『計画』として実行されれているところに覚悟を感じました!
また、最後に前職の時に一番学びになったことをお伺いしたのでシェアします。
松原さん「そうですね、前職のお店はとにかく人気店だったので、すごい量のお菓子を作るという経験をしました。また、作ることにとても厳しいお店だったので、量を作りつつも、質を落とさない、効率と質という相反するものの基準を保ったままのバランスの着地点学びました」
お菓子作りは、時間と労力に技術といったところが必要となる一方
働き方改革への取り組みなども難しい場面も私(新富)も感じていますが
バランス感覚を保ちながら、そこに口新しさを加えて行く
パティスリーカプリチオさんの今後が楽しみです。
コメント