このブログは、鹿児島県伊佐市にて創業65年を超え営業している新富大生堂の三代目である
私、新富哲郎がお付き合いのあるシェフや、ご紹介いただいたシェフ、お菓子関係の方にインタヴュー、オススメの商品や、スイーツを提供する喜び、どういうキッカケでスイーツの道を歩んだのか?今後、どのように進めて行きたいのか?などをお伝えするスイーツブログです。
今回は熊本市でミルクレープが人気のパティスリー「乳菓子屋」(ちちがしや)さんです。
【乳菓子屋】さん店舗紹介
【乳菓子屋】さんは、もともとプリン専門店として2年8ヶ月後、商品数を徐々に増やし、プリンはもちろん、ミルクレープ、デコレーションケーキまた姉妹店としてカトーショコラ専門店「お菓子の扉」をもつ熊本市で人気のパティスリーです。
【乳菓子屋】さん、オススメはシュークリーム?デコレーションケーキ? ミルクレープ?プリン?バームクーヘン?
私自身、菓子店経営をしておりますが、その中でもオススメの商品というのは
大切だと感じています。お客さんがオススメしたいスイーツと、それぞれの店主がオススメしたいのには少し差があると思いますが
まずは、【乳菓子屋】のオーナーである佐藤さんにオススメを聞いてみました。
第1位:ミルクレープ
こちらは修行先のレシピを佐藤さんなりにアレンジされて販売されているものです。
さらに言えば「乳菓子屋」さんで圧倒的ナンバーワン商品佐藤さんの言葉を借りれば「「乳菓子屋」と言えば「ミルクレープ」と言っても過言ではない」との事、「乳菓子屋」さんを訪れた際は「ミルクレープ」は外せませんね
第2位:プリン
【乳菓子屋】さん立ち上げのアイテム。スイーツ店「乳菓子屋」として先ず取り扱ったのがプリンこちらに関しては、お店立ち上げ章で詳しく取り上げますが、「乳菓子屋の原点として食べて欲しい」とおっしゃってました。
右側はプリンフェアの時の様子
第3位:バームクーヘン「輪菓歩」
こちらのバームクーヘン実は佐藤さんの娘さんの名前輪菓歩(わかほ)ちゃんの名前が。バームクーヘン専用の特殊なオーブンを使いゆっくりと焼きあがっていく様がなんとも言えず好きな佐藤さん、思い入れのあるバームクーヘンに娘さんの名前「親バカと笑ってください」とおっしゃってましたが、実の子の名前を冠するお菓子、手は抜けないですね!「商品化するにあたって試作も何度も繰り返された甲斐もあってか、お手土産として喜ばれている」と佐藤さんは話されます。
そして、どの商品にも共通するのは小国ジャージー乳の存在です
【乳菓子屋】さん、プリン専門店からケーキも取り扱うパティスリーへ
私が、疑問に思っていたのは元々【乳菓子屋】さんはプリン専門店としてスイーツをお届けする形態からショートケーキ、バースデーケーキ、焼き菓子と多くの商品を取り揃えるパティスリーとして業態を変化されて来ました。どう言ったキッカケで業態を変化されたかお尋ねすると「元々、ケーキ屋としてのお店を持ちたい気持ちはありましたが、とにかく先ずは専門店として立ち上げたほうが良いだろうとおもったんので、実家のある小国(熊本県)はジャージー牛の飼育が盛んで、その小国のジャージー乳を使う事で地元にも少なからず役に立てるし牛乳の味もダイレクトに楽しんでもらえる、と思ったんです。まぁ色々と取り揃えるお金もなかったですけど(笑)そのころは家賃2万円のアパートに住んでましたし、ただ早い段階でケーキを扱えるお店にはなろうと考えていました」と佐藤さん。
人気のタルトもタルトも揃えるパティスリーへ
【乳菓子屋】さんがプリン専門店を開店するまで
私がお伺いしたい一つとして、独立開業するにあたっての【乳菓子屋】佐藤さんの歩みです。色々な職業がある中でプリン専門店からパティスリーとして多くのお客さんに支持されている
どう言ったキッカケでお菓子の道へ進んでか尋ねてみました。すると
佐藤さん「元々が、あまり裕福な家庭に育っていなくて、とにかく高校生の時には独立したいと思っていましたし、手に職はつけたいと思い、京都で大型の居酒屋を渡り歩いたいたんです。その時最後にデザートを出すんですけど、その時が一番お客さんが喜んでるんですよね、その時にお菓子の道に進もうと思いました。それで26歳の時に1福岡にあるパティスリーに修行しに行きました。それこそ10件ぐらい食べ歩きをして、ここはいいな~と思ったお店の門を叩きました、とにかく厳しかったんですが自分で言うのもなんですが1年半で店長まで昇進しました」
私(新富)「ほ~でもいいところにご縁がありましたね、ちなみに、その福岡のパティスリーで学びになったことを教えていただけますか?」
佐藤さん「そうですね、先ず、とにかく来てくださったお客さんに満足してもらうこと、ナッペ(ケーキに生クリームを塗る作業)なんかも、綺麗に塗るよううるさく言われましたし。数字にも厳しく、そこでお金の借方も教えてもらったのは独立するにあたってすごく助かりました」
やっぱり、独立の意思があるところに独立を手助けしてくれるようなお店に縁があるのだな~と感じました!
シフォンフェアも開催
【乳菓子屋】さん立ち上げの時
私「では、26歳でお菓子の道を進み、独立は何歳の時ですか?」
佐藤さん「独立は30歳でした。それは最初から30歳になったら独立しようと考えていました」
私「独立するに当たって、大変だったことや助けられたことなどありますか?」
佐藤さん「そうですね、とにかく、独立したはいいけれども、プリンを売っているのも知られていないので、仕事が終わってから自分でチラシをポスティングして、できるだけ知ってもらう工夫をしました。
そう呼応しているうちに、ちょうどマスコミに取り上げてもらったんですよね。ほんとあの時は助かりました」
ちなみにポステイングが終わるのは日付が変わった頃までされていたようです。
私「しかし、最初に名刺交換した時に【乳菓子屋】?ちょっと変わったユニークな(失礼)店名だと思ったのですが」
佐藤さん「そうですね、先ずプリンで小国のジャージー乳を使用することを考えていたこと、そして一度聞いたら忘れられない店名にしようと思ったんです」確かに忘れられません(笑
【乳菓子屋】さん今後目指す姿
私【乳菓子屋】さんでは姉妹店のガトーショコラ専門店「お菓子の扉」も経営されていますが
その辺りのことについてお話願えますか?」
佐藤さん「考えていることが「乳菓子屋グループ」みたいなのができるといいな~と考えています。
そのため、社内ベンチャー的に専門店を立ち上げたらそこに責任者として配属、数字的なことももちろん責任を持ってもらって、最終的には独立してもらいたいと考えています。それで、ただ独立してもらうと言うより、乳菓子屋で学んだスタッフが色々な専門店を立ち上ゲレば、グループ内でお菓子を流通しう助け合いの組織ができたらいいな~と思うんです。独立してしまったらそれで縁が切れるのではなく、乳菓子屋で働いて良かった、働いてもらって良かったと言う関係になりたいんです」と嬉しそうに語る佐藤さんが印象的でした。
【乳菓子屋】さん店舗情報
住所
熊本市中央区水前寺4-19-37TEL
096-383-8878営業時間
10:00~18:30(売切れ次第終了)店休日
不定休(主に第2水曜)駐車場
7台+駐輪場
店舗外観 オレンジが目立ちます
【乳菓子屋】さんまとめ
プリン専門店からミルクレープ、バームクーヘン、デコレーションケーキ、焼き菓子の販売まで成長を続ける【乳菓子屋】さん。就職先で見た「お菓子を食べる時のお客さんの笑顔」が佐藤さんのお菓子の道へのキッカケとなり、その輪はお客さんはもちろん、働く人にも広がっていることを感じたインタヴューとなりました。タルトフェア、プリンフェア、シフォンフェアなどのいつもは並ばないスイーツたちのフェアもお客さんを楽しませているようです。今後の乳菓子屋さんの活躍が一層楽しみです、佐藤さんありがとうございました!
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