エバーフレッシュ(脱酸素剤)を鮮度保持剤と呼ぶ【鳥繁産業】さんに聞いて見た

新富大生堂、3代目、新富哲郎です。

このブログは、実際に菓子店を経営している私、新富哲郎がおつきあいがあったり、ご紹介いただいたシェフや菓子職人の方にインタビューして

どんなきっかけで、お菓子の道に進んだのか?どういう苦労があったっか、
喜びは何か、オススメは?

今後どのように進めていきたいか?などお伝えする内容になっています。
と、言いつつ、今回は焼き菓子を販売する時にお世話になっている

鮮度保持剤(脱酸素剤やシリカゲル)を販売している鳥繁産業の専務、鳥越一伸さんにお話を聞いて見ました。

 

【鳥繁産業】さん、鮮度保持剤を取り扱うきっかけは

=会社の成り立ちは?=

現在の会社としては創業から56年(昭和40年創業)とのことですが
前身は石灰を扱う会社で明治28年の創業とのこと、すごいです!

鳥繁産業さんのある津久見市は江戸時代から石灰が採石されていた場所で

農業資材や漆喰、塩田の砂地を固めるために使用されていたようです

 

=先ずは小分けの袋つめから=

石灰は高温で焼成すると生石灰と呼ばれ、湿気を吸うことから海苔の加工業者の方々が 津久見まで大分から取りに来られていて、自分たちで袋入れしていたところを 石灰を小分けして袋に入れますよ〜と手をあげたところから始まったそうです。 また昭和50年代になると半導体の生産が増えてきて、その時に シリカゲルを持っていないか尋ねられ、袋つめするための 機械設備を持っていたところから、原料のシリカゲルを仕入れ 小分けするところから、徐々に食品へにもシリカゲルを扱うように なり、その後脱酸素剤、保冷剤、なども扱う鮮度保持をサポートする会社になって いったそうです。

全てが人とのご縁が元で会社の業態や取扱製品が代わり

成長されてきたとおっしゃってました。私としてはお話があったことを先ずやってみるという姿勢が素晴らしいと思いました。

 

鮮度保持剤、使用する時の留意点は?

=大切な要素を教えてもらいました=

鳥越さんのお話では、今ではあまり見かけなくなりましたけど

脱酸素剤は入っていても、お菓子を入れている袋そのものが

脱酸素剤に向いていない袋に入っていたり

シールするための温度帯が袋とあってなかったりするとせっかく脱酸素剤を

封入しても効果が見えませんとのこと。

確かに、新富大生堂でも、和紙が貼ってある袋や生地が厚めの袋など

シール温度が足りなくて、空気が抜けていたこともありました(汗

鳥越さんに曰く、「お菓子の大きさや水分量、袋の材質

お菓子に合った鮮度保持剤のチョイス、しっかりとシールができる機材、温度

これらがしっかりと合わさった時に、お菓子屋さん、パティシエの方々が

作られたお菓子が、良い状態でお客さんに届くんです」とのこと

 

鮮度保持剤が機能するためにされていること

=4900件の検査実績=

鳥繁産業さんは1万社を超えるお客さんをお持ちですが

その中でも4900件の検査実績をお持ちとのことでした。

実際にシールしてあるお菓子の袋が膨らんでいる、中のお菓子の状態が悪くなっているなど

送られてきたお菓子を検査し、その結果と考察を加えた詳細なレポートをお返しすることで

お菓子屋さん、パティシエの方が安心して販売されるようにされているとのこと

「鮮度保持剤メーカーで考察を加えた結果をレポートにしてお渡ししている会社はないかもしれないですね」

と、おっしゃっていました。

このことは、単にモノとして販売するのではなく、いかにお菓子屋さんに

寄り添うことができるかを考えた末のサービスとのことでした。

中には、当初クレームとしてきた事案も、しっかりとしたレポートによって

お店さんが持っていた課題も明らかになり、感謝されたこともあったそうです。

 

鳥繁産業さんの鮮度保持剤を使用しているのは?

=お菓子屋さんではどんなところが使用していますか=

商品の品質を高めたい、安定した商品をお届けしたいというお店さんが

圧倒的に多いですが

ウチ(鳥繁産業)では一袋に入っている数を減らすことで

より小さなお店さんでも、しっかりと使い切っていただけるようにしていますとのこと

加えて、検査をしていることで、どの鮮度保持剤が今販売しているお菓子に合うのか

もアドバイスしておられるとのこと

 

=お菓子屋さん以外では?=

お菓子屋さん以外では、カフェの方などネットからの問い合わせがきたり

農村カフェの方々などは商工会などの公的機関を通じてからのお付き合いがあります。

 

今後やっていきたいことは?

=お店の繁盛を支援=

「先ほども言いましたが、パウンドケーキを例にあげると

大きさや、配合、お店の焼き方などによって、本当に水分量などが変わってきます。

それにあった袋のサイズ、鮮度保持剤のチョイス。シールの温度と

大切な要素がしっかり合わさって初めて、いい状態で最終的に食べてもらうお客さんに

届くので、鮮度保持剤アドバイザーとして頼っていただき、最終的には

お店の繁盛を支援できる存在になりたいですね」と

語られていました。

また、、お菓子屋さんで修行された方などは、働いていたお店で使い方

仕入れ先など教えてもらえると思いますが

カフェを独立したりした方などは、どこから仕入れたらいいのか

どのように使っていけばいいのかなどわからないことだらけだと思います。

そういった、必要としているのに届いていない方が

いかに手に取りやすくしていくべきかは今後の課題として捉えています。

 

まとめ

 

鮮度保持剤、入れたから安心というわけでなく

しっかりとした使い方、検査が必要と改めて感じました。

ちなみに新富大生堂の地元の焼酎を使用した焼酎スイーツ

「黒伊佐リモーネ」は開発の段階で、相談に乗ってもらいました!

と最後に自社の情報をぶち込みましたが

特にご贈答用で日持ちのする焼き菓子の販売をされている方は

一度HPをのぞいてみてもいいかもしれませんね

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